「王賜」銘鉄剣

資料名(ヨミ)オウシメイテッケン
遺跡稲荷台1号墳
時代・時期古墳時代中期
解説【市原市指定文化財(考古資料)】「王賜」などの文字が金と銀の合金で象嵌(ぞうがん)された鉄剣です。復元全長は約73cmです。稲荷台1号墳という直径27mの円墳の埋葬施設から出土しました。古墳の年代は、出土土器から5世紀中ごろと考えられます。
 銘文は、(表)「王賜□□敬[安]」、(裏)「此廷[刀]□□□」 と読むことができ、「王□□(剣の意味)を賜フ。敬ンデ[安]ゼヨ。」、「此ノ廷[刀]ハ□□□(吉祥句)」という内容が推定できます。この「王」を畿内の大王と考えると、稲荷台1号墳に葬られた人物は、武人として畿内王権に仕え、特別な功績があったために、この剣を授けられたのかもしれません。

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