市原市教育委員会

草葉双雀文鏡

資料名(ヨミ)ソウヨウソウジャクモンキョウ
遺跡雲ノ境遺跡
時代・時期平安時代末期ごろ
解説 青銅製の鏡で、平安時代末期ごろの鋳造と考えられます。大きさは、直径102.4mm、厚さ1.2mm、縁の厚さ6.3mm、重さ92gです。縁はやや外側に傾きながら立ち上がっており、文様面の外側の区画(外区)には上下2段の線刻、内側の区画(内区)には2羽の雀と草枝の図柄が描かれています。鎌倉時代以降の和鏡によく見られる松、梅、菊の図柄がないことから、平安風の図案を感じさせます。
 この鏡は発掘調査の際、古墳時代の竪穴建物跡の覆土上層から出土しましたが、本遺構には伴わないとみられます。鏡は副葬品として墓に納められることが多いため、竪穴建物が埋まってから平安時代以降に土壙墓(どこうぼ)が掘り込まれた可能性があります。土壙墓だとすると、鏡を副葬することから被葬者は女性であり、この時代は庶民が土壙墓に埋葬されることは珍しいため、ある程度裕福な人物だったと思われます。

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