梅花双雀文鏡

資料名(ヨミ)バイカソウジャクモンキョウ
遺跡五霊台遺跡
時代・時期平安時代末期~鎌倉時代
解説 ちりばめられた梅花の間を二羽の雀が遊ぶ可愛らしい図柄の青銅鏡です。平安時代末期から鎌倉時代にかけて鋳造されました。直径109.6mm、厚さ0.7mm、縁の高さ6.3mm、重さ140gです。非常に保存状態が良く、輝きを保っています。
 この鏡は土壙墓(どこうぼ)の副葬品として出土したもので、葬られた女性が生前に愛用した品だったようです。庶民の埋葬は鎌倉時代以降に徐々に普及したと考えられ、この人物はある程度裕福な立場にあったと考えられます。
 鏡が見つかった五霊台(ごりょうだい)遺跡は、戦国期の城郭である椎津(しいづ)城跡の範囲内に位置しますが、土壙墓の存在はそこが中世前期には墓域だったことを示しています。椎津城成立以前の土地利用を知る手がかりとしても注目されます。

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