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日本全図,江戸全図

管理番号308
中分類地図(古地図)
小分類日本製(国内)
資料名(よみがな)ニホンゼンズ,エドゼンズ
資料名(原題)
寸法(高さ、縦)39.00
寸法(高さ、縦)単位cm
寸法(幅、横)56.00
寸法(幅、横)単位cm
丁数2
技法
形状巻子
公開解説本資料は,鍬形蕙斎の2点の作品を同一の表装にしている。蕙斎は北尾重政の門下で北尾政美(まさよし)として江戸で活躍した浮世絵師であった。
「江戸全図」は現在の東京都墨田区亀戸付近の上空から見た図とされる。小さな文字で200以上の地名や名所を記しており,画題どおりの内容となっている。左の山の端に「カズサ」,右の端に「チヽブ山」とあることから,房総半島から秩父まで,江戸湾を極度に湾曲させ,超広角レンズで捉えたようなアングルであることが分かっている。またこのことから左端にある太陽は,朝日であり夜明けの江戸の町の絵であることを示している。
「日本全図」は本州南東海上から見た日本を描く。長久保赤水の日本図に拠っていることが明らかにされている。画題のとおり,名所をデフォルメして描いており,見るものを楽しませる。津山藩や付近の名峰大山も誇張して描くなど,機械的な鳥瞰図ではない。
時代・時期享和3年 (1803)
作者鍬形蕙斎

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