海の鳥と少年

作家淀井敏夫 ヨドイトシオ
制作年1981年
材質、技法(形状)ブロンズ
作品寸 (縦、cm)290
作品寸法 (横、cm)100
作品寸 (奥行、cm)80
作品識別番号Ⅰ-1082
公開解説 淀井の作り出す作品は、人物も動物も、身体が針金のように細いのが特徴です。通常のブロンズ彫刻は、粘土をこねて厚みのある原型を作り、そこから石膏型を取りますが、彼の作品の場合、針金などの心棒に直接石膏を付けるという技法が用いられています。ジャコメッティの彫刻との類似性を指摘されることもあります。しかしこのような細長い形状を軸にして、それを取り囲む空間を大きく作り上げるという淀井の手法は、むしろ人間と自然の融合を意識しているようです。
 中学校の美術教師をしていた頃に、生徒を引率してしばしば海を訪れた淀井にとって、この作品のような、夏の海辺に戯れる人々や海鳥の姿は、自然の中に煌く生命のかたちと、とらえられたのでしょう。
 

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