望楼

作家シスレー,アルフレッド Alfred SISLEY
制作年1875年頃
材質、技法(形状)油彩・布
作品寸 (縦、cm)38
作品寸法 (横、cm)25.8
作品識別番号Ⅱ-189
公開解説〔國富奎三コレクション室 常設展示室〕 
 シスレーはイギリス系の実業家の家に生まれました。家業を継ぐためイギリスへ渡ったものの、芸術に関心をもつようになり、帰国します。1861年にスイス人画家シャルル・グレールの画塾に入り、画家を志します。そこで後の印象派のメンバーとなるモネやルノワールに出会いました。
 生涯900点に及ぶ作品を残したシスレーですが、そのほとんどが風景画です。フランス郊外が描かれたそれらの作品は、対象の具体的な形がしっかりと捉えられた中に、人物が小さく描き込まれることが多いのが特徴です。画面左にはフランス語で望楼を意味する“ル・ドンジョン”と画家自らが記しています。望楼とは、中世のヨーロッパ城の天守閣を指します。

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