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蝦夷島奇観

ヨミエゾガシマキカン
収蔵番号126247
分類美術
コレクション名妻沼コレクション
作者早坂文嶺
解説1857(安政4)年、早坂文嶺筆。村上島之允(秦檍丸)筆『蝦夷島奇観』(1799年成立、1807年まで増補改訂)の模写だが、随所に原本には見られない絵が挿入されていて、ひと味違った文嶺流『蝦夷島奇観』をつくりだしている。アイヌの風俗に関するもの37項目を収録。
早坂文嶺(1797-1867)は、山形出身で、江戸時代末の弘化年間(1844−48)ごろに松前へ渡り、絵師として活躍した。一説に、松前藩の御用絵師と伝えられ、松前町をはじめ、道内各地に30数点、そのほか道外の神社や海外の博物館でも作品の所在が確認されている。アイヌ民族を描く作例がもっとも多く、そのほか仏画や武者絵などを残している。
1巻、巻子本、紙本着色、本紙法量:約27×1327cm。巻径7.0cm、軸長30.0cm、軸径2.0cm、箱入:33.3×9.2×7.5cm、箱裏書あり。妻沼コレクション1-7。
【関連資料】
蝦夷島奇観 71920
蝦夷島奇観(近蝦夷地雑図部) 126265
【参考文献】
谷澤尚一,佐々木利和編『秦檍麿自筆 蝦夷島奇観』雄峰社、1982年
北海道開拓記念館編『妻沼コレクション資料目録(一括資料目録第30集)』北海道開拓記念館、1997年
山際晶子「早坂文嶺筆『蝦夷島奇観』写本について」『北海道開拓記念館研究紀要』第41号、2013年

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