刀 銘 以地鉄研勝重作

資料ID272201
分野美術工芸
分野補刀剣・刀装具
区分実物
作者勝重
年代元禄(1688-1704)頃
寸法(図録用)刃長60.8cm、反り0.7cm
数量(単位)1口
解説文又は共通解説文勝重は、三河岡崎(愛知県岡崎市)住。初代の活動期が万治(1658-61)ころで、本作は二代の作。
卸鉄(おろしがね)を「地鉄研」とは、鉄材を鍛錬して、用途・部位に合った適切な炭素量(硬度)の地鉄に調整加工する技術のことで、「以地鉄研」とは高度な鍛錬技術をもっての作刀をいう。本作と同時代の越前守助広(二代)にも「以地鉄研作之」と切る銘がある。実戦がなくなった江戸時代初期、刀が実用を離れ、華麗な作風の大坂新刀が喜ばれた世相を反映するものか。本作も、匂基調に小沸つく互の目(ぐのめ)乱れの矢筈刃(やはずば)や、尖り刃に砂流(すながし)がかかる派手やかな刃文(はもん)である。

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