三代歌川国輝 明治廿四年十月廿八日大地震後図

資料ID228202
分野美術工芸
分野補絵画
区分実物
作者三代歌川国輝
年代明治24年(1891)11月
材質大判錦絵三枚続
寸法(図録用)〈右〉縦37.1cm 横25.0cm 〈中〉縦37.0cm 横25.0cm 〈左〉縦36.8cm 横25.0cm
数量(単位)3枚続
解説文又は共通解説文この錦絵は、ニュースなどを報じる時局報道絵です。明治24年(1891)10月28日の濃尾震災(濃尾地震)の様子を伝えます。本図は地震が起きた後の光景を描写します。家々は倒壊し、燃えています。避難する人々、瓦礫の中から救助される人々、仮病院へ行く人々などが描かれます。震災における避難や救助などの活動に焦点を当てた時局報道絵です。濃尾震災の時局報道絵は、現場で写生したものではなく、情報をもとに想像を交えて描写したものです。濃尾地震は根尾村(本巣市)を震源地として6時38分頃発生しました。マグニチュードは約8.0と推定されています。根尾谷断層帯が活動した内陸地殻内地震(いわゆる直下型地震)で、これは日本の陸域で発生した地震としては観測史上最大です。死者は7,273人、負傷者は17,175人に達しました。特に美濃・尾張に被害が集中しました。

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