小林清親 明智左馬之助光春湖水乗打唐崎松之図

資料ID228142
分野美術工芸
分野補絵画
区分実物
作者小林清親
年代明治22年(1889)~30年(1897)
材質大判錦絵三枚続
寸法(図録用)〈右〉縦37.0cm 横25.2cm 〈中〉縦37.4cm 横25.4cm 〈左〉縦37.4cm 横25.3cm
数量(単位)1式
解説文又は共通解説文明智秀満は明智光秀の娘婿で、腹心の家臣。左馬助光春の名で知られます。明智の名字は与えられたもの。『川角太閤記』には、秀満の湖水渡りの伝説があります。秀満は山崎での敗戦を知り、明智氏の本拠、近江坂本城に向かいます。このとき秀吉方の堀秀正と交戦して敗北。ただ1騎で琵琶湖を馬で渡り、城に入ったという内容です。この話は広く知られ、湖水渡りを描いた浮世絵作品が多く生まれました。本図は湖を渡る場面。湖水を透き通して秀満と馬を描く表現や、遠景の唐崎の松や山を淡く表現する空気遠近法も特筆に値します。しかし、秀満が馬とともに泳ぐシーンとして描く作品は本図のみであり、他の作品では馬にまたがったまま湖を渡る光景として描きます。これは作者の清親の創意によるものと考えられます。

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