本朝廿四孝 美濃国養老

資料ID228120
分野美術工芸
分野補絵画
区分実物
作者松浦守美
年代江戸時代末期~明治時代前期 19世紀後半
材質小判合羽摺
寸法(図録用)縦22.0cm 横15.2cm
数量(単位)1枚
解説文又は共通解説文合羽摺(かっぱずり)で制作した富山売薬版画です。売薬版画とは、売薬商人が進物(おまけ)として得意先に配っていた、代表的な品物です。富山の職人が富山で摺っていました。合羽摺とは、渋(しぶ)を引いた厚紙を切り抜いて色版とし、墨摺(すみずり)の上に敷いて、刷毛で絵具を塗り付ける技法です。本図の図柄は養老孝子伝説に取材したものです。なりひさごを腰に着けて酒を父に買っていた男が、薪を取りに山に入ったときに酒が湧いているのを発見しました。霊亀3年(717)元正天皇が行幸してこの泉に行き、感じ入って養老の滝と名付け、年号を養老と改めたという伝説があります。画面に大きく描かれる男は薪を背負い、なりひさごを腰に持っています。左には養老の滝を、右上には天皇の一団を描きます。

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