日本名勝図会 養老瀑布

資料ID228114
分野美術工芸
分野補絵画
区分実物
作者小林清親
年代明治29年(1896)12月
材質大判錦絵
寸法(図録用)縦36.6cm 横25.1cm
数量(単位)1枚
解説文又は共通解説文本図は錦絵。「日本名勝図会」は明治29年(1896)から翌年にかけて版行された揃物(そろいもの)(シリーズ物)。浮世絵の風景画としては最後期の作品です。日本全国を描きますが、作者の小林清親(こばやしきよちか)(1847-1915)自身がスケッチに赴いた場所以外は、歌川広重筆「六十余州名所図会」などの先行作品を元にしています。本図は養老の滝(岐阜県養老町)を描きます。清親が養老の滝を訪れた記録はありません。本図は先行する広重筆「六十余州名所図会 美濃 養老ノ瀧」から図柄の継承が行われており、視点をやや変えて、山中を落下する滝を表現しています。本図の説明文に「水味[みつのあぢ]至[いた]って甘冷[あまくひやゝか]なり」([ ]内は振り仮名)とありますが、これは謡曲「養老」にも取り上げられた養老孝子伝説を踏まえたものです。

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