山海愛度図会 これが着たい 飛弾神通川鱒

資料ID228082
分野美術工芸
分野補絵画
区分実物
作者歌川国芳
年代江戸時代 嘉永5年(1852)8月
材質大判錦絵
寸法(図録用)縦36.5cm 横24.9cm
数量(単位)1枚
解説文又は共通解説文「山海愛度図会」は錦絵の揃物(そろいもの)(シリーズ物)。美人画にコマ絵を添え、その中に各地の物産を描きます。副題の末尾を「たい」で揃え、それに応じたポーズを女性が取ります。美人画の方は歌川国芳が描いています。本図の場合、コマ絵は国芳の次女、歌川芳女の作です。飛騨を取り上げ、神通川で鱒を捕る光景を描きます。当時この鱒が飛騨の名産として認識されていたことを本図は語ります。神通川は岐阜県内では宮川(みやがわ)と称します。木村蒹葭堂(けんかどう)序、蔀(しとみ)関月画『日本山海名産図会』(寛政11年〔1799〕)は、越中神通川の鱒漁について挿絵を掲載しています。ここに描かれた網を張る漁師たちは、本図のコマ絵と酷似します。よって、この挿絵を原画として、本図のコマ絵を描いたことがわかります。

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