木曽海道六拾九次之内 大久手

資料ID227773
分野美術工芸
分野補絵画
区分実物
作者初代歌川広重
年代江戸時代 天保8年(1837)頃
材質横大判錦絵
寸法(図録用)縦23.5cm 横36.0cm
数量(単位)1枚
解説文又は共通解説文本図は錦絵。歌川広重の「東海道五十三次之内」の好評を受けて刊行されたのが、「木曽海道六十九次之内」です。宿場ごとに1図割り当て、そこの風景を描きます。初めは渓斎英泉が作画を担当していましたが、後に手を引き、広重がその後を引き継いでいます。本図が取リ上げる大久手(大湫)宿は現在の岐阜県瑞浪市にあった宿場です。ここから西に進んだ街道脇には、二つの大きな岩があります。烏帽子岩(烏帽子石)と母衣(ほろ)岩(母衣石)です。母衣とは、鎧の背に付けて飾りとし、時に流れ矢を防いだものです。街道の案内書である『五街道中細見記』(ごかいどうちゅうさいけんき)(安政5〔1858〕年)にも紹介されています。また、太田南畝(なんぽ)は『壬戌紀行』(じんじゅつきこう)(享和2年〔1802〕)で詳細に描写します。南畝の記述から、本図に描かれているのは母衣岩と考えることができます。

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