火道角礫岩

資料ID120216
分野岩石
区分実物
国名日本
県名岐阜県
市町村名益田郡金山町
解説文又は共通解説文中生代の白亜紀末期の火山活動で形成された濃飛流紋岩です。この濃飛流紋岩の活動にともなう火道は岩体内の数ヶ所で見ることができ、そのなかで最もよく知られている火道は、下呂市金山町田島の飛騨川河床に約1.3kmにわたり露出している田島火道角礫岩です。この角礫岩は,径3m以上の巨大なものから数mm以下の細かいものまで,さまざまの大きさの礫からなり、比較的大きい礫はほとんど濃飛流紋岩の溶結凝灰岩、小さい礫は美濃帯堆積岩類のチャートや砂岩などからできています。これらの礫の間を埋める細粒物質は流紋岩質の凝灰岩で、噴煙が噴き上げられる時に火道周辺にあった岩石をいっしょに巻き込み、大小さまざまな礫として火山灰とともに火道を埋めたものです。

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