/2

根子町人形

資料名カナネコマチニンギョウ
グループ名梅宮茂コレクション
法量10.4×5×17.5(cm)
登録番号F200200193
備考梅宮茂氏は学校教員や福島県文化課職員を勤められ、『福島県史』や『福島市史』の編纂にも携わられました。相良人形・堤人形・三春駒をはじめ全国の郷土人形や歴史資料が当館に寄贈されています。なかでも現在の福島市清水町で作られていた幻の土人形「根子町人形」の研究の先鞭をつけられ、コレクションの中には60点近くの根子町人形が含まれています。
テーマ幻の土人形~根子町人形
資料解説梅宮茂コレクションより。根子町人形の研究の先鞭をつけた梅宮氏は、その著書『根っ子町土人形』で根子町人形について詳細な論考を寄せています。小さな宿場町に生まれた根子町人形ですが、これには次のような話が伝えられています。江戸時代の終わりころ、仙台・堤人形の窯元にいた若い嫁が、舅のいじめに耐えられなくなり、同情した若い腕ききの人形師と一緒に江戸を目指して逃げ出しました。その途中、清水町宿で娘が急病にかかってしまい、旅籠であった仙台屋に救われて助かりました。滞在中に人形師は、お礼のために堤人形をつくって店に並べたところ評判となり、仙台屋の主人は屋敷に工房を作ってあげました。主人もその技を伝授されて人形作りをはじめ、ここから根子町人形が生まれたといいます。

PageTop