Between the time spaces

OwnerUbe City
Search TypeOutdoor Sculpture
Japanese Title時空の間
Artist朝野 浩行 ASANO Hiroyuki
ExhibitionThe 21st UBE Biennale
PlaceCity Center
MaterialStone
Year2005
Size225cm×225cm×225cm
Weight9000kg
Concept【作者コメント】花崗岩で造形した3枚の壁で囲む構成の2m四方空間が、作品タイトルの「時空の間」になります。石材が我々に与える素材感は、その生い立ちから遥かなる悠久の時間を感じさせてくれます。中央部が膨らんだ3枚の石の壁に開いているそれぞれの穴は、過去や未来の時間が吸い込まれたり、吐き出されたりしているかのように表現しました。この時空の間の中で座ったり、寝転んだりして時間や空間の息吹を感じられるような彫刻を意図として制作しました。

[Creator’s Comment] A square space with 2m in width, established by three granite walls, serves as the “Room of Spacetime”, as the title suggests. The texture of the stones invites us to imagine the infinite time in which the stones were born and existed. The hole on each of the stone wall bulging in the middle are designed to look as if inhaling and exhaling the past and the future. I produced the space to create a sculpture in which viewers can sit or lie down to feel the signs of the omnipresent time and space.
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常盤公園での設置が終わってから、作家はずっと石の表面を磨いていた。御影石の表面は硬いのだから、作業は目に見えるスピードでは進行しない。時間をかけて少しづつイメージに近づいていくのだろう。十分な大きさを持ってはいるが、基本的には手の届く距離が、作品を鑑賞する距離と言える。石の表面に触れていくと、その緩やかな曲面の連続が穴に向かって流れていくのが分かる。表面と裏面とがつながっているのである。大きな三枚の石に囲まれた空間に立ち入っても、あまり圧迫感は感じない。それは、石に仕切られた空間が、どんどん広がっていくように造られているからだ。さらに御影石が長い時間を経て、形成された痕跡を表面に見いだすならば、時間の広がりも感じられるだろう。遠くから眺めるだけではなく、ぜひとも手の届く距離まで行って「石」を体験してほしい。
Document ID21637
Source第21回現代日本彫刻展

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