Relation-Unrelation/ Echoes of Sky, Earth and Seed

OwnerUbe City
Search TypeOutdoor Sculpture
Japanese Title関係-無関係・天と地と種子の響き
Artist河口 龍夫 KAWAGUCHI Tatsuo
MaterialMixed Media
Year2003
Size500cm×700cm×700cm
Weight9140kg
Concept【作者コメント】作品が見えるものによってのみ成立するのではなく、見えるものと見えないものとの関係で成立する作品を制作してみた。大地に置かれた四個の石は特別な関係があるわけではないが、60度の角度に穴をあけ長い銅パイプを挿入すると方向性が生じる。四本の銅パイプの先端の延長が空間で接合すると、見えない頂点が生じ、見えないピラミッドが感じられる。銅パイプの先端には蓮の種子が封印され、種子の見えないエネルギーが先端の延長の想像を助長する。

[Creator’s Comment] I tried to create a work consisting of relationship between visible and invisible elements, rather than only relying on visible materials. While there is no special relationship among four stones laid on the ground, directionality manifests when holes are created at an angle of 60 degrees and inserted with long copper pipes. As the invisible extension of the four pipes meet in the space above, an invisible apex is created to form an invisible pyramid. Each of the copper pipes is embedded with a lotus seed at its tip, helping us with its invisible energy of growth to imagine the lines beyond the tips.
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東西南北に位置するように四つの石が置かれ、そこから60度の角度で銅のパイプが伸びる。パイプは途中で切られているものの、そのまま延長していくと一点で接することになる。鑑賞者が上の方の見えない部分を想像力で補うことで、四角錐(ピラミッド)が出現するのである。このパイプの上部にはそれぞれ、鉛で覆われたハスの種子が取りつけられる。種は発芽し、成長するエネルギーを宿しているが、その力を目で見ることはできない。作者は、この力をパイプの延長上に投影して、ピラミッドを完成させることをもくろむ。ハスは一万年前の種が目を出すなど、特に生命力の強い植物である。そして、銅という素材は、質感や野外での強度などの前に、この力の伝導体としての機能から選ばれている。作者の鉛(放射能を遮断する)で植物の種子を覆うシリーズは、1987年のチェルノブイリ原発事故の後に開始されたものである。見えるものと見えないものとの関係を問うこの作品は、平和で健康的な生活(見えるもの)に隠された危険(見えないもの)を象徴するものでもある。
Document ID21625
Source第20回現代日本彫刻展、兵庫県立近代美術館賞

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