Village Gate

Artist眞板 雅文 MAITA Masafumi
ExhibitionThe 20th UBE Biennale
PlaceCity Center
MaterialSteel
Year2003
Size380cm×380cm×400cm
Weight5500kg
Concept【作者コメント】心に響く目印となる森や大きな木、道祖神やお地蔵さん、その先には何かがあるという予感もする。道を尋ねたり尋ねられたりした時に役にたつ、こんな「道しるべ」的なモノへの郷愁を表現の動機として生まれた彫刻です。輪の先方に広がる景色を包み込み、大地を踏みしめて向かう先には懐かしい里がある。素材は伊達冠石という泥をかぶった姿で土の中から出てきた玉石と鉄を使い、どちらも自然のままの色であることにこだわりました。

[Creator’s Comment] Memorable landmarks like a forest, a large tree, a roadside guardian statue, or a statue of village deity hint the presence of something ahead of the road. The production of the work was motivated by my nostalgia for these “guideposts,” helping us when asking or being asked directions. The circle warmly envelops the landscape beyond it, promising a good old home ahead of the road you choose to tread. The work features Date Kanmuri stone, a kind of black stone covered in muddy soil, and iron, deliberately presented in their natural colors.
- - - -
大きな鉄の輪と、土の中から掘り出されてきた泥かぶりの石。伸びやかな鉄の輪は遠くの景色や空を切り取り、重量感のある自然石は半分地面に沈んだ格好で、周囲と一体感の強い構成を見せる。その一方で、ともに赤系統の素材の色が、芝生の緑と美しいコントラストをつくりだす。こうして、環境と調和しながらも環境に埋没してしまわない、際立った存在感を示している。作者はこれまでも、日本の風景に連なるような野外彫刻を制作してきた。この作品でも、国内で産出した石を素朴に扱うのと同様に、鉄も湿潤な気候と結びつくさび色で、大木のような太いパイプを用いる。工業製品でありながらも、自然に近い存在として見せている。輪の外側二か所の切断面も、幾何学形態でありながら、竹などの植物のしなりを連想させる柔らかいイメージが与えられる。新しい時が最も美しく古くなると薄汚れていくのではなく、時間の経過と共に輝きを見せる存在。それは、戦後の経済効率優先の生活の中で忘れられた価値観でもある。『里の門』の里とは、日本の原風景であると同時に、現代に対する批判の意味もあわせもつ。
Document ID21620
Source第20回現代日本彫刻展、第20回展記念(土方定一記念)特別賞

PageTop