Deepening

Artist野村  敦 NOMURA Atsushi
ExhibitionThe 19th UBE Biennale
PlaceTokiwa Park
MaterialMixed Media
Year2001
Size420cm×210cm×230cm
Weight9500kg
Concept【作者コメント】これまで石の工場で働きながら、作品を作ってきました。周囲の雰囲気に馴染み解けこんで、置いていても作品と思わずさり気なく存在する、仕事と彫刻の一体化を目指してやってきました。そんな中から出てきた作品です。この作品は全ては大地から生まれ、大地に返り最後は自然しか残らないと言うことを表現した物です。

[Creator’s Comment] I have been producing works while working at a stone factory. My creative aim was to produce works that integrate industrial and artistic purposes, which blends in well with the surrounding and unpretentiously exists without asking for attention as an artwork. This piece was created from such intention. It represents the fact that everything comes out of the earth but eventually returns to the earth, leaving nothing but the nature in the end.
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花崗岩の上に鉄の給水タンクのかたちがドッキングした作品。全体に幾分傾けられており、鉄は腐食し始めた様子で、石には割れ肌の自然な表情が残る。かつて人工的であったものが、自然へと回帰していく状況が提示される。
作品の質感は、現在よりも相当に遡った過去の、かつてあった姿を暗示する。同時に、タンクという用途を持ったものとして製作されたのが、ここでは彫刻という用途を剥ぎ取られる。さらに鉄と石という「重厚長大」なイメージも過去という時間と通じており、ノスタルジーを呼び起こすことになる。そして、異質な素材が組み合わされているのは、鉄と石が異なった時間(経年変化)を所有するためである。屋外で風雨に晒されていけば、鉄はやがて姿を消す。勿論、石も遥かなる時間の先には風化して大地に戻っていくものであるが、感覚的には不変の存在である。ここでは鉄と石との間に人間の時間が位置しており、作品の変容は見る者自身の変容にオーバーラップすることになる。コンセプトとしては、遥かなる過去と遥かなる未来に繋がっている。それは見る者個々人の想いを喚起すると同時に、21世紀のスタートという現時点において、大きな人類の「歴史」をも喚起することになる。
Document ID21615
Source第19回現代日本彫刻展

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