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OwnerUbe City
Search TypeOutdoor Sculpture
Japanese Title好縁・好円
Artist小川 徹也 OGAWA Tetsuya
MaterialSteel
Year2001
Size400cm×500cm×500cm
Weight3000kg
Concept【作者コメント】人との出合い、自然との触れ合い、それら全ては、自ら望んで進んでゆかなければ良い結末は生まれない。それを得るためには人や自然や社会への温かく好ましい働きかけが不可欠と考えられる。その働きかけによって芽ばえたいくつもの好縁が次世代へと繋がり好ましい縁が好ましい物へ環を広げてゆく様にと願い、作品を制作した。

[Creator’s Comment] We cannot expect positive results from any encounter with people or interaction with the nature unless we face them on our own will. To achieve them, warmth in our intention beneficial for the people, the nature, and society seems essential. The work represents my wish that such positive intentions bring forward numerous positive connections, which are passed down to the future generations and expand the circle of positiveness.
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既製品のH鋼を使ってつくったUのかたち6個を地面に置いた円周上に並べ、その上部を鉄パイプによって結び合わせた構成。一つのものから別のものへの連続感を示しており、赤・黄・緑などの原色が塗装されていることで、ポジティブなイメージをつくりだしている。上部のパイプは柔らかい形態に加工される。その先端には葉のかたちが取り付けられており、その葉が上方へ、外側へと張り出していくことから遠心的なダイナミズムを獲得する。植物の成長を意識させることによって、見る者を自己完結的な世界にではなく外部へ、未来へと誘っていく。ここでは、作品タイトルの『好縁・好円』が掛け言葉であるように、彫刻に触発されて見る者一人一人が自分以外の何かと関係をもち、そこから新しい世界を築いていく願いが込められている。幾何学的な要素の強い下部と有機的な上部の形態の対比は、現実と未来といったことと関係づけて見ることができるかもしれない。作品に近寄ると、葉の1枚に毛虫が付いていて、その部分が食いちぎられている光景が見える。それは希望や未来が簡単なものでないことを暗示する。しかし、そうしたことを乗り越えて、つるや葉はやがて花を咲かせることに向かって強い生命力を示している。
Document ID21612
Source第19回現代日本彫刻展

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