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有楽町一丁目遺跡出土藤井松平家関係資料

大分類【指】指定文化財
名称(ヨミ)ユウラクチョウイッチョウメイセキシュツドフジイマツダイラケカンケイシリョウ
種別有形文化財
区分考古資料
員数319点
指定年月日2016/04/01
指定番号千文(有)第76号
所在地日比谷公園1-4 日比谷図書文化館
所有者(保持者)千代田区教育委員会
年代江戸時代
内容・伝来内訳:陶磁器292点、瓦25点、装飾部材2点
有楽町一丁目遺跡は有楽町1-2・4-1にあたり、近世では5家の譜代大名が入れ替わりながら上屋敷として利用した土地である。そのなかでも本件の資料は慶長13年(1608)前後から天和3年(1683)まで当該地を拝領した譜代大名藤井松平家屋敷跡に関係する資料群である。
江戸遺跡としては出土例がほとんどない金箔瓦や装飾部材の出土、「揃い」の陶磁器の出土は絢爛な大名屋敷の一端を示す資料として大きな成果と言える。
江戸時代初期の江戸の大名屋敷は江戸図屏風に見られるように門や殿舎に漆や金箔を施すなど豪華絢爛な造りが多かったが、その後、華美な屋敷の建設が禁じられ、明暦3年(1657)の明暦の大火によりその多くが焼失した。そのため江戸時代初期における江戸の大名屋敷やその生活実態は依然不明な点が多く、そのなかで本件資料は桃山風の名残を残す慶長から寛永期における江戸の大名屋敷の建築の一端と食膳具の実態を知ることのできる貴重な資料である。
備考参考:三井不動産株式会社,株式会社武蔵文化研究所2015『東京都千代田区 有楽町一丁目遺跡―日比谷三井ビル建て替え工事に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書―』

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