水盤

大分類【指】指定文化財
名称(ヨミ)スイバン
種別有形民俗文化財
員数1基
指定年月日2014/04/01
指定番号千文(有民)第73号
所在地三崎町2-9-12 三崎稲荷神社境内
所有者(保持者)宗教法人三崎稲荷神社
年代文化5年(1808)3月
内容・伝来奉納者:神田 福島屋久治郎・小七
形状は長方形の箱型で、上部は盥状に窪んで彫られており、上部から下部にかけて台形状にすぼんでいる。正面には「奉献」、右側面には「文化五年戊辰三月 本郷丸□(山ヵ) 石屋長右衛門」、左側面には「神田 福島屋久治郎 福島屋小七」と刻まれている。本件は神田久右衛門の番組人宿拾壱番組を営む福島屋久治郎と神田新銀町で番組人宿三番組を営む福島屋小七によって三崎稲荷神社に奉納された水盤である。正面右隅には「蕺山人著」と揮毫者の名が刻まれているが、揮毫者の詳細は不明である。
なお『江戸名所図会』に描かれた三崎稲荷社境内の左側に記された水盤と形状が同一であるため、本件と同一と考えられる。
備考寸法:縦46cm×横110cm×高さ49cm
材質:安山岩
水盤は、寺社において設けられたもので、本来は身を清め、罪や穢れを払う禊に関係していたが、簡略化し、手や口を清めるための器として常備されたものである。近世には「水鉢」「手水鉢」と呼ばれ、各寺社を信仰する人々によって盛んに奉納された。

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