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旧井伊家中屋敷のイヌマキとカヤ

大分類【指】指定文化財
名称(ヨミ)キュウイイケナカヤシキノイヌマキトカヤ
種別天然記念物
員数2本
指定年月日2009/04/01
指定番号千文(有)第61号
所在地紀尾井町4-1 ニューオータニ構内
所有者(保持者)株式会社ニューオータニ
年代江戸時代
内容・伝来千代田区内は、かつての江戸城の外堀、特別史跡江戸城跡の内堀沿い、あるいは公園・緑地などに多数の樹木が見られるが、そのほとんどは明治時代以降に植樹されたものである。紀尾井町のホテル・ニューオータニの敷地内には江戸時代までは遡らないもののスダジイやタブノキ、ケヤキといったこの地域本来の自然植生を示す広葉樹や近代に入って多数植林されたクスノキの大径木がみられる。本件の「イヌマキとカヤ」は、ともに天明年間(1780年代)から当地に生育していたと考えられる樹木であり、江戸時代以来の樹木がほとんど確認されない千代田区内にあって、貴重なものである。
備考寸法:
イヌマキ…幹囲2.68m×径0.85m×樹高21.1m
マキ科の常緑針葉高木で、関東地方南部以西の本州、四国、九州、沖縄に広く分布しており、耐朽性と耐水性に優れ防風林や建築材として用いられる樹木である。
カヤ…幹囲2.94m×径0.94m×樹高17.6m
イチイ科の常緑針葉珠であるカヤは、日本では福島県から屋久島にかけて分布する樹種のひとつで、大きいもので高さ36mに達する。弾性が強く加工しやすいという特徴から、基盤や将棋盤の材料として珍重される。

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