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東京駅八重洲北口遺跡出土キリシタン関係資料
大分類 | 【指】指定文化財 |
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名称(ヨミ) | トウキョウエキヤエスキタグチイセキシュツドキリシタンカンケイシリョウ |
種別 | 有形文化財 |
区分 | 考古資料 |
員数 | 55点 |
指定年月日 | 2006/04/01 |
指定番号 | 千文(有)第51号 |
所在地 | 日比谷公園1-4 日比谷図書文化館 |
所有者(保持者) | 千代田区教育委員会 |
年代 | 江戸時代初期(1590年代~1600年代) |
内容・伝来 | 内訳:青銅製メダイ1点、木製ロザリオ2点、ガラス製ロザリオ珠50点、木棺2点 東京駅八重洲北口遺跡は、千代田区丸の内一丁目1-41・45・46に位置し、江戸時代初期の大規模な盛土層下から10基のキリシタン墓と考えられる墓跡が発見された。これらの年代は1590年代から1605年頃までに該当し、慶長17年(1612)のキリスト教禁止令以前のものである。 本件の資料はこれらの墓に副葬されたものである。メダイやロザリオはキリスト教徒が使用するものであり、本遺跡で出土したメダイには表面に「無原罪の聖母」が刻まれている。また木棺は江戸で出土する寝棺に比べ横幅が狭いという特徴があり、木棺のうち1基の蓋には「十」と墨書されている。 こうしたキリシタン関連資料が出土した遺跡は、長崎県や大分市、大阪府の高槻城など、歴史上キリスト教に縁の深い地域での類例に限られている。キリシタン墓地からの出土は高槻城に続いて本遺跡が2例目で、東日本では初である。またメダイとロザリオを組み合わせて使用していたことを示す出土事例はほとんど見られない。これらは、近世初期の開府前後の「江戸」でキリスト教が布教されていたことを示す貴重な痕跡であり、江戸時代初期の歴史を考える上でも重要な資料である。 |
備考 | 参考:森トラスト株式会社,千代田区東京駅八重洲北口遺跡調査会2003『東京都千代田区 東京駅八重洲北口遺跡』 |