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大伝馬町八雲神社鉄製天水桶

大分類【指】指定文化財
名称(ヨミ)オオデンマチョウヤクモジンジャテッセイテンスイオケ
種別有形民俗文化財
員数一対
指定年月日2004/04/01
指定番号千文(有民)第47号
所在地外神田2-16-2 神田神社境内
所有者(保持者)宗教法人神田神社
年代天保10年(1839)奉納
内容・伝来天水桶は、防火用水などに使うため雨水を溜めるものである。八角形の石製基壇のうえに、蓮弁を模した四角形の石製台座があり、その上に円形の天水桶が据えられている。天水桶の縁の部分には「巴」が連続する文様が装飾として付けられている。
神田神社の三の宮の一つである大伝馬町八雲神社の氏子であり、祭礼費用を賄っていた太物問屋仲間によって奉納されたものである。大伝馬町八雲神社は小舟町八雲神社・江戸神社とともに江戸時代は祇園牛頭天王三社と呼ばれた。製作者の太田近江大掾藤原正次は深川大島で11代にわたり幕府の御用を勤めていた。本件は江戸時代の信仰の一端、特に神田神社並びに大伝馬町八雲神社と人々との関わりを考える上で欠くことのできない貴重な資料である。
備考材質・形状:鉄製の天水桶で、それぞれ石製台座にのせられている。
寸法:(本殿向かって右側の数値、括弧内は本殿向かって左側の数)
①天水桶…高さ76.7(75.2)cm×周287.3(287.1)cm、内径82.5(82.0)cm、口縁部高さ6.2(6.2)cm、厚さ上端4.7(4.5)cm、厚さ下端2.4(2.2)cm
②台座…高さ42.8(42.9)cm×横幅95.2(95.0)cm×奥行95.9(95.0)cm
③基壇…高さ16.5(16.5)cm×横幅112.0(112.0)cm×奥行112.0(112.0)cm 
作成者は江戸深川上大島町(現在の江東区大島)に住み、幕府の御用を勤めていた鋳物師太田近江掾藤原正次で、釜屋六右衛門を名乗って、梵鐘・天水桶・茶釜・鍋・釜などを製造している。

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