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絹本着色山王社頭之図

大分類【指】指定文化財
名称(ヨミ)ケンポンチャクショクサンノウシャトウノズ
種別有形文化財
区分絵画
員数1面
指定年月日2004/04/01
指定番号千文(有)第46号
所在地永田町2-10-5 日枝神社
所有者(保持者)宗教法人日枝神社
年代18世紀末~19世紀前半(寛政年間から文政年間・1789~1829)
内容・伝来山王社とその門前町屋の一帯を描いたもの。画面右端には永田町通りが、左端には溜池周辺が描写されており、現在の国会議事堂裏通りから日枝神社に至る表参道と境内の風景を表している。表参道沿いには、木戸番屋、履物屋、菓子屋、酒屋と思われる町屋の様子が描かれている。境内にも様々な建造物や枝垂桜などの植栽が描かれ、溜池には汀に打たれた乱杭、白鳥や鴛鴦が遊ぶ姿が見られる。画中には、晴着姿の女性や幼女を背負った老婆、裃姿の男児をはじめ、多数の人物が山王社に参詣する様子が描き込まれており、溜池の岸辺には薄氷が張っていることから、旧暦11月頃の七五三宮参りの情景を描いたものと推測される。
山王社の参道や門前町屋の様子などが詳細に描かれた絵画は確認されておらず、これまであまり知られていなかった表参道側からの山王社境内の景観や、七五三という年中行事を題材として山王社周辺における江戸時代の生活風俗を描いた絵画であることから、歴史的、文化的価値の高い資料である。
備考寸法:縦26.0cm×横149.1cm
画面には銘などは確認できないが、画面の左上部に縦長の金色紙片が貼付されて「赤坂日枝神社図」と記されている。日枝神社と称するのは明治4年(1871)以降であることから、紙片は校正に添付されたものと考えられる。

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