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三谷長三郎胸像

大分類【指】指定文化財
名称(ヨミ)ミタニチョウザブロウキョウゾウ
種別有形文化財
区分歴史資料
員数1点
指定年月日2002/04/01
指定番号千文(有)第41号
所在地外神田2-19 宮本公園内
所有者(保持者)千代田区
年代昭和9年(1934)6月
内容・伝来この胸像は、三谷家10代目三谷長三郎を顕彰するものである。三谷長三郎の三回忌にあたる昭和9年(1934)、東京市神田区会、神田区学務委員会、神田区教育会、神田区各小学校児童保護者会、神田小学校教員会の発起によるもので、「長崎平和祈念像」の作者として著名な北村西望の制作で建立されている。生前の教育普及事業への功績に感謝を表して、神田神社の裏手、大銀杏の側に銅像を建設した。3段の基壇があり、その上に台座とともに胸像が設置されている。銘文は台座部分及び胸像部分、ならびに像の右脇に設置された石碑に確認できる。昭和36年(1961)に神社境内の再開発により、現在の宮本公園内に移設されている。
三谷家長三郎は、区内の小学校のために寄付するなど、教育の発展に尽くした人物で、この像は千代田区の教育史を考える上で欠くことのできない資料である。
備考寸法:高313.8cm
材質:銅製
三谷家は紀伊国屋という屋号の商家で、万治3年(1660)の創業以来、神田塗師町(現在の鍛冶町二丁目)で銅や真鍮などを取り扱っていた。三谷長三郎は明治2年(1869)に生まれ、家業を近代企業へと大きく発展させた実業家である。明治42年(1909)には三谷報恩会を設立し、のちに財団化した。この財団を社会福祉事業への基盤とし、地元の神田区の学校教育のために資金や備品を積極的に支援した。

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