紀尾井町遺跡出土紀州藩邸関係資料

大分類【指】指定文化財
名称(ヨミ)キオイチョウイセキシュツドキシュウハンテイカンケイシリョウ
種別有形文化財
区分考古資料
員数78点
指定年月日2000/04/01
指定番号千文(有)第37号
所在地日比谷公園1-4 日比谷図書文化館
所有者(保持者)千代田区教育委員会
年代17世紀末~19世紀初頭
内容・伝来内訳:陶磁器64点、金属製品9点、瓦5点
紀尾井町遺跡は千代田区紀尾井町3-3にあたる。本遺跡からは、縄文時代以降ほぼ各年代にわたり遺構遺物が検出されているが、主体は江戸時代の遺物となっている。当該地には江戸時代の明暦3年(1657)の大火以前には土岐山城守及び本多越前守の屋敷、大火後以後は幕末に至るまで紀州徳川家の上屋敷が置かれていた。江戸時代にほぼ一貫して大名屋敷であった点、さらに最も長期間にわたり紀州徳川家の屋敷が置かれていた点を考慮すれば、この時期の遺構、遺物が本遺跡の性格を特色づけていると言える。
指定文化財の78点は本遺跡出土遺物のうち、紀州徳川家藩主やその家族の生活が営まれた可能性のある文政6年(1823)以前に存在していた遺構からの出土遺物である。徳川御三家のひとつである紀州徳川家の麹町邸に関する貴重な資料であり、千代田区に限らず広く江戸時代の歴史を考える上で重要なものである。
備考参考:千代田区紀尾井町遺跡調査会1988『東京都千代田区 紀尾井町遺跡調査報告書』本文編・写真編

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