紙本着色仏涅槃図 伯喬筆
大分類 | 【指】指定文化財 |
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名称(ヨミ) | シホンチャクショクブツネハンズ ハッキョウヒツ |
種別 | 有形文化財 |
区分 | 絵画 |
員数 | 1幅 |
指定年月日 | 2000/04/01 |
指定番号 | 千文(有)第36号 |
所在地 | 麹町6-4-2 心法寺 |
所有者(保持者) | 宗教法人心法寺 |
年代 | 享保、元文年間(1716~41)頃 |
内容・伝来 | 娑羅双樹の下で釈迦が入滅する姿を描いた仏画。画面上部の構成は仏画の典型に準じ、類型的に描かれている。これに対し、画面最下部には、他作例と比べても、多種多様の鳥獣が描かれているのが特筆される。その描写から、画家の興味が主にこの部分にあったように見える。 江戸時代に江戸で制作された仏画の大作として、また区内の名刹に古くから伝来した資料として、美術的また歴史的価値の高い文化財といえる。 |
備考 | 寸法:縦182.7cm×横158.4cm 形質・技法:6枚の料紙で継がれている。中央の釈迦には箔が貼られ、肉身は黒、衣服の線は朱が引かれている。 ※通常一般公開は行っていません。 作者:伯喬 江戸時代中期の画家。『武江年表』の記述以外、生没年など詳細は不明。本作の樹木や動物類の描写には狩野派の描法が見られる。 落款:「伯喬圖」(画面左端) 印章:「伯喬」(朱文釜形印)、「□□之印」(白文方印) 作成年代については、動物類の描写に見られたような博物学的な写生図の気運が高まるのが享保時代以降であることと、作者の伯喬の活動時期とを合わせて考慮すると、享保、元文年間の制作と推測される。 |