狛犬

大分類【指】指定文化財
名称(ヨミ)コマイヌ
種別有形民俗文化財
員数一対
指定年月日1996/04/01
指定番号千文(有民)第25号
所在地九段北1-14-21 築土神社境内
所有者(保持者)宗教法人築土神社
年代安永9年(1780)11月
内容・伝来碑文から安永9年(1780)11月に元飯田町の氏子によって、本社に建設・奉納されたものである。
築土神社の江戸時代の信仰の広がりを伝えてくれる点、区内に現存する最古の狛犬である点などにより、千代田区の歴史と江戸時代の人々の生活の様子を考える上で欠くことのできない貴重な資料である。
備考寸法:(本殿向かって右側の狛犬の数値、括弧内が左側の数値)
狛犬…高88.0(86.0)cm、幅97.0(96.5)cm、行50.0(47.5)cm
台石…高55.8(57.3)cm、幅87.3(87.5)cm、行54.9(55.7)cm
銘文は、台石の部分に集中している。左右の狛犬ともに本殿に正対する面には「元飯田町」「惣氏子中」「安永九庚子十一月」、両側の狛犬が向き合う内側の面には「奉納」と、ともに大書の文字を陰刻する方法で刻み込まれている。
本殿から見て裏側にあたる面は、両狛犬ともに回廊を足場に接触させられているため、台石の下方10cm程度の部分の銘文は判読不明である。この面の銘文は左右の狛犬ともほぼ同じであり、陰刻で「善龍山[(判読不明)]」「性真台[(判読不明)]」「安永庚子冬十有一月[(判読不明)]」「勝数徳[(判読不明)]」「角印」とある。
本殿に向かって左側のものの頭上には一角が、右側のものの頭上には宝珠が形作られており、「狛犬」の基本的で古い形を示している。

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