狛犬

大分類【指】指定文化財
名称(ヨミ)コマイヌ
種別有形民俗文化財
員数一対
指定年月日1995/04/01
指定番号千文(有民)第23号
所在地平河町1-7-5 平河天満宮境内
所有者(保持者)宗教法人平河天満宮
年代亨和元年(1801)3月
内容・伝来本狛犬は、江戸時代に平河天満宮に奉納されたものである。「新撰東京名所図会」によれば、本狛犬は紫宸殿の障屏画をもとにしてつくられた。ここでいう障屏画とは、時期的に直前の寛政元年(1789)に内裏造営の際に描かれた、『紫宸殿賢聖障子』であると思われる。
本狛犬は、かつて千代田区域に居住していた人々の暮らしと信仰について考える上で、欠くことのできない格好の資料である。くわえて本件は、その下絵が『紫宸殿賢聖障子』であると伝えられていることを考えるならば、単に民俗文化財としてだけでなく、美術史においても何等かの示唆を含む資料である。
備考寸法:(本殿向かって右側の石像の数値、括弧内が左側の数値)
狛犬…高111.0(108.0)cm、幅103.0(110.5)cm、行60.0(53.8)cm
台石…高63.9(63.7)cm、幅133.5(133.3)cm、行73.8(73.5)cm
銘文:陰刻で、左右の石像ともに表面には「麹町中」、内側の側面には「平河祠神前」とある。本殿向かって右側の石像の裏面には陰刻で「世話人」「大工中 家根屋中 左官中 車力中 鳶中」「享和元年辛酉三月 願主四代目 柏屋源四郎 嘉永五年壬子二月 再建願主 五代目 柏屋源四郎」とある。右側の石像の台座部分に陰刻で「兜木熊治郎 作之」とある。

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