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紙本著色源氏物語明石・澪標図屏風 英一蝶筆

大分類【指】指定文化財
名称(ヨミ)シホンチャクショクゲンジモノガタリアカシ・ミオツクシズビョウブ ハナブサイッチョウヒツ
種別有形文化財
区分絵画
員数六曲一双
指定年月日1986/07/01
指定番号千文(有)第1号
所在地永田町2-10-5 日枝神社
所有者(保持者)宗教法人日枝神社
年代正徳元年~享保9年(1711~24)頃
内容・伝来『源氏物語』第13帖「明石」と第14帖「澪標」を題材とする源氏絵。作者の英一蝶(1652~1724)は古典的な主題をユーモアや機知に富んだ趣向で表現することを得意としたが、本作では源氏物語という伝統的な主題を素直に表現しており、全体的に落ち着いた作風は一蝶の晩年期の特徴とも合致する。本作は、一蝶の晩年期を伝える基準的な作品の1つとして位置付けられるといえる。
備考落款:「英一蝶書」(右隻)/「英一蝶図」(左隻)
印章:「長煙一空」(朱文方印)
形質・技法:紙本着色。5枚の料紙で継がれている。
寸法:縦157.8cm×横345.5cm
英一蝶について:元禄期の江戸を代表する画家。江戸狩野様式を習熟した後、菱川師宣(1618~1694)などの浮世絵に関心を寄せて、風俗画や戯画を得意とした。元禄11年(1698)に三宅島へ配流となり、宝永6年(1709)数えで58歳の時に奇跡的に江戸へと帰還した。帰還後に、英一蝶に改名。
本作は、英一蝶と改名して以後の晩年、また作風の特色から最晩年期の制作と推定される。

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