野田裕示

作家名(よみ)のだひろじ
作家名(英語)NODA Hiroji
生地和歌山県
生年1952

作家解説

野田は、和歌山県の生まれ。1976年多摩美術大学絵画科油絵専攻卒業。ミニマリズムやコンセプチュアル・アートが美術界を席捲し、絵画の危機が叫ばれた70年代に画家としてのスタートを切った作者にとって、絵画の可能性を一から問い直す作業が不可避であった。絵画を成立させているものそのものを検証し、その可能性を探求することを70年代から80年代を通して野田は自らに課した。箱型の木枠の中に着色された紙や木、布などを配したレリーフ状の作品群、凹凸のある支持体をカンヴァスで包み彩色した連作、カンヴァスの上にさらに折り畳んだカンヴァスを重ね幾何学的なイメージを形成する連作などの試行の果てに、90年代にはいって、そうした試行の成果ともいうべき強靭で豊かなイメージと美しい色彩を持つ絵画を生み出すにいたり、現代を代表する平面作家としての評価を得ている。

この作家の作品一覧[全6件]

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