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横臥裸婦

作家名梅原龍三郎 UMEHARA Ryuzaburo
制作年1908年
技法、素材油彩、画布
寸法60.5×72.5
分野絵画(日本)
所蔵作品登録番号JO199800001000
解説1908年夏パリに着いた梅原がその年に制作し、帰国後の1913年神田ヴィナス倶楽部の「梅原良三郎油絵展覧会」に出品した作品である。旅装を解くとすぐにリュクサンブール美術館、サロン・ドートンヌ、市街の各画廊を巡り、ルノワールに会う前の、様々な近代画家たちの作品を見て歩いていた頃、高村光太郎のアトリエで描いた作品で、《パリの雪景色》と共に初期滞欧期の特色ある作品である。梅原は、「こうした青っぽい真珠色みたいな色になったのは、アトリエの光の関係からだと記憶している」と語っている。右腕を頭に回し、左腕を曲げてソファーに置いて横たわる裸婦には、ほの暗い空間の中、その身体に青白いような光が当たり、女の身体に施されている筆触は細かく、また自由に動いている。この作品は、高村を驚嘆させた作品の1点である。

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