FO199100005000_000000_001.jpg, 0000/00/00撮影, Public Domain

静物L(アマゾーン、能面等)

作家名エミール・ノルデ Emil NOLDE
制作年1915年
技法、素材油彩、画布
寸法72.5×87.5
分野絵画(海外)
所蔵作品登録番号FO199100005000
解説自然を破壊し人間を疎外する元凶として工業化された近代を忌み嫌ったノルデは、真正なるドイツ美術創出のため非西洋、前近代の芸術に早くから関心を抱いた。1913年にドイツ植民地省が派遣した医学・人口学の遠征団の随行画家としてニューギニアを訪れ、その途上で日本・中国にも立ち寄っている。この作品に描き込まれた能面、唐馬踊は現在でもノルデ美術館に残されて折、旅行の際に持ち帰ったものであろう。クッションカバーはノルデがデザインし、妻アダが織ったもので、酒神祭の踊り手の描かれた絵皿は1913年にノルデが制作したもの。ノルデをしばしば襲った幻影から醒めて、旅の思い出の詰まった身の回りの愛玩品をモティーフに肩の力を抜き、くつろぎの中でのびのびと描かれた作品である。(Kr.H.)

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