FO199100004000_000000_001T, 0000/00/00撮影, Public Domain

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グラスのある静物

作家名エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナー Ernst Ludwig KIRCHNER
制作年1912年
技法、素材油彩、画布
寸法100.0×74.0
分野絵画(海外)
所蔵作品登録番号FO199100004000
解説ベルリンのアトリエで描かれた作品である。画面は円と直線が基本的な構成要素となっており、とくに円がこの絵の中では支配的である。キルヒナーは1910年秋頃から約半年、非ヨーロッパ的なものからインスピレーションを得ようと図書館に通い、ジョン・グリフィスの本を通じてアジャンタの壁画を知るが、円を基本とするその造形方法が、この静物画にも応用されている。意味論的な解釈をすれば、この静物画にはプリミティヴや自然に対するモダンや人工という対立関係が見てとれる。背景の壁掛けにはアフリカやオセアニアの美術からとった裸の男女が戯れる図が表わされており、それがアダムとエヴァの話を連想させるリンゴの背後に見えている。キルヒナー自身が彫った果物皿はプリミティヴな彫刻を模したものである。一方グラスやランプは近代的で人工的なものである。1937年の頽廃美術展に出品された歴史をもつ作品。

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