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女たち

作家名森芳雄 MORI Yoshio
制作年1954年
技法、素材油彩、画布
寸法162.0×130.0
分野絵画(日本)
所蔵作品登録番号JO198600007000
解説ヨーロッパ絵画の長い伝統が人物画や裸体画にあるように、画家の本領は人物画にあると考えていた森芳雄は、戦前・戦後を通じて一貫して人物像を描き続けた。1954年の第1回現代日本美術展に出品されたこの作品は、戦後の欧米絵画の影響を受けて、1950年以降に抽象的な傾向をしだいに見せ始めた作品のひとつで、直線的な要素によって理知的に構成されている。4人の裸婦は、方形の平面空間を埋め尽くすように描かれており、そのまわりを空白の画面が帯状に取り巻く。そしてひとりひとりの裸婦が異なる方向を向き、異なるポーズをとることによって、画面に動勢が生まれ、ここに静と動の見事な均衡が達成されている。また、この作家の好んだ、部分的に緑色を用いた茶褐色の渋みある色彩と乾いたマチエールが、重厚な画面を形成している。

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