朝鮮五題水汲

作家名前田青邨 MAEDA Seison
制作年1939(昭和14)年
技法、素材紙本墨画淡彩
寸法65.3×107.2
分野日本画(日本)
所蔵作品登録番号JJ200100014000
コレクション名木村定三コレクション / Kimura Teizo Collection
コレクション番号KT006
解説青邨は、1915年以降数回にわたり朝鮮を訪れている。そこで目にした市井に暮らす人々の生活を、〈牛と少女〉〈魚売〉〈妓生〉〈弾琴〉〈水汲〉の五つの題材に描いたものが〈朝鮮五題〉で、再興第26回院展に出品された。〈水汲〉ではたっぷりと水の入った水がめを頭に乗せて歩く母子と、餌をついばむ2羽のカササギが描かれている。青邨特有のうねるような墨の線と、わずかなハイライトのみによって対象がとらえられ、人物の顔や手といった肌の露出した部分には、ほのかな肌色が塗られている。画面の中心に位置する娘の衣や髪先の淡い緑や朱色は、見る人の想像の中で鮮やかな色彩を喚起させる。

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