FO199600002000_000000_001T, 0000/00/00撮影, Public Domain

  • 画像切り替えサムネイル画像 その1

  • 画像切り替えサムネイル画像 その2

  • 画像切り替えサムネイル画像 その3

カリアティード

作家名アメデオ・モディリアーニ Amedeo MODIGLIANI
制作年1911-13年
技法、素材油彩、画布・板
寸法80.5×45.0
分野絵画(海外)
所蔵作品登録番号FO199600002000
解説1909-14年の間、体力的および経済的理由から制作を断念するまで、彫刻に打ち込んだモディリアーニの関心は、ギリシア建築の梁を支える女人柱「カリアティード」への取り組みに顕著である。カリアティードを主題にした彫像(石彫)や油彩は数が少ないが、多くの素描が残された。縦長の画面に梁を支える仕草をした、両手を挙げたカリアティードの体躯は簡潔でプリミティヴである。杏仁形の眼、立体的な鼻、円い胸は単純であるが強い印象を与え、両腕と両足の筋肉をも感じさせる量感は、たくましく力強い生命感にあふれている。右にかしげた顔と両手足の左右不均衡が、体全体にかすかなS字を形作り、動勢あるカリアティードを表現している。石壁とみられる左右の茶色の帯の不均衡もまた、動きを生み出している。このように、当時流行のプリミティヴな彫像へのモディリアーニの関心は、絵画に専念した以降の、人物の大胆な描出にも影響を及ぼしたことがわかる。

PageTop