歩くヨシゴイ(諸田池、6月)

ヨシゴイ ( Yellow Bittern, Chinese little bittern )

名称(ヨミ)よしごい
中分類ペリカン目
小分類サギ科
形態島のキジバト(リュウキュウキジバト)よりひとまわり小さく、サギ類では最小。雄は頭頂(とうちょう)が青黒っぽく、体の上面が褐色/茶色で腹は淡褐色/ベージュ、雌は雄の色合いを薄めたような印象。雄の胸には淡い褐色の帯が一本だけ縦に入るが不明瞭、雌は褐色の帯が複数本入る。幼鳥のうちは、全体が褐色と淡褐色のまだらで、クチバシは肉色、フォルム以外は成鳥とは似ていない。たたんでいる首をのばすと、通常の姿より倍くらい長くなる。飛んでいるときは、翼の半分から先の黒っぽい部分が目立つため、識別しやすい。よく似た留鳥、リュウキュウヨシゴイも同様に褐色ながら、本種より赤みが強い。
生息種類夏鳥
概要ゴイの名を含むが、ゴイサギやササゴイはサギ亜科で、本種はサンカノゴイ亜科である。

【分布】
主にインドから東南アジアにかけて留鳥として、あるいはロシア東岸、朝鮮半島、中国東岸で夏鳥として繁殖し、冬季は東南アジアで越冬すると思われる。国内では夏鳥で、徳之島にも夏鳥として稀に姿を見かける。

【生態】
ヨシゴイの名は、両足で別々のヨシ(アシ)につかまり、細長く伸びて擬態しながら警戒する姿から。警戒心が強く、明るいところへは出たがらない。危険を感じると、背丈の高いアシや、水辺の草木の茂みに逃げ込んで、警戒する対象を見つづける。そして、さらに危険だと感じたら飛び去る。薄暗い時間帯や天候、日中でも薄暗い池や水田の水辺にたたずんで、水中に生息する小型の昆虫、カエル/オタマジャクシ、エビ、魚などを食べる肉食性。5月~8月に水辺で繁殖するとされる。渡来数が少ないため、生態はあまり知られていない。

【島内の目撃情報】
天城町内では浅間ため池公園で、徳之島町では諸田池や、夜の万田川のほとりでわずかに観察されている。採餌するとき、時折舌なめずりする。なお、舌なめずりは、ササゴイやジャワアカガシラサギでも見られた。
観察できる場所池など止水域の岸辺に生えたアシや、草木などの間
関連動画https://drive.google.com/file/d/1ZUmogZ71UGeuwESjx6IVRJJY21hx3kVK/view?usp=sharing

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