アマミモリバッタ(美名田林道、12月)

アマミモリバッタ ( A kind of short-horned grasshopper )

名称(ヨミ)あまみもりばった
中分類バッタ目
小分類バッタ科
形態体長3センチ前後の小柄なバッタで、メスの方がやや大きい。翅は退化したためか細く短め。体に比して足が太く長い。背には細い黒褐色、体側にかけベージュのラインがあり、さらに体側から腹にかけて黒褐色ながら、腹側にも一部ベージュの部分がある。つまり、おおむねこげ茶より濃い黒褐色とベージュのツートンの迷彩色となっている。ただし、通常は見えにくいが、後肢(こうし・あとあし)の一部だけが赤い。触角は太めで、他のバッタより目立つ。

平地や海岸の草地で見られるマダラバッタ(褐色型)と似ているが、本種の方が黒っぽく、翅が短い。
概要国内ではアマミ、オキナワ、イシガキ、イリオモテ、ヨナグニの名を冠する全5亜種、台湾では2亜種として分類されており、それぞれ微妙に個性が異なる。

【分布】
奄美群島から与那国島の島々に分布する。徳之島でも、森林や林道などで見られる。

【生態】
クワズイモなどの葉を食べるとされるが、食草は定かでなく、生態そのものがほとんど未知のバッタである。モリバッタの名の通り、畑や集落で見かけることはない。

【島内の目撃情報】
町内では、戸森の線刻画や林道などで昼間に見られるが、数は多くない。
観察できる場所戸森の線刻画、美名田林道、三京林道など

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