リュウキュウムラサキの雄(浅間、2022年9月)

リュウキュウムラサキ ( Great Eggfly, Common Eggfly, Blue Moon butterfly )

名称(ヨミ)りゅうきゅうむらさき
中分類チョウ目
小分類タテハチョウ科
形態開張すると8~9センチほどになるタテハチョウ。おおむね雌雄とも翅の表は一見して黒地に白い斑で、雄では光の角度によって斑の周辺が青紫に見える。翅の裏は雌雄とも暗褐色が地色で、縁に沿って並んだ小さな白斑や白帯が見られる。ただし、模様の個体変異がとても大きい。また、赤道付近のメラネシア、ポリネシアの島々では、部分的にオレンジ色が入り、より派手になる傾向がある。ぱっと見は4本足に見えるものの、前翅は味覚を感じる感覚器として働き、小さく収納されている。
概要【分布】
もともと東南アジア~オセアニア、ポリネシアに分布していたとされる。一説には、近年では台湾に定着しており、石垣島でも定着している可能性があるとされるものの、国内の定着については定かでない。徳之島では、まれに見られる。

【生態】
徳之島へは、迷蝶として飛来する。木立ちのある環境に生える草木で吸蜜するため、林縁や大きな木々のある集落内でも見られ、その周辺で休むようである。縄張り意識は強く、島に渡ってきているにもかかわらず、他のアゲハやマダラチョウ類が近づくと執拗に追いまわし、時に落ちてくる枯葉まで追うことがある。

【島内の目撃情報】
年によって、渡来にはとてもムラがあるようである。掲載された2022年7月の個体は、筆者の家のすぐ横、ハイビスカスやガジュマル,、ハマセンダンなどが茂る道路わきで休んでいた。
観察できる場所迷蝶のため、吸蜜できる植物の周辺なら可能性がある

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