アネハヅル(動画より切り出し)

アネハヅル ( Demoiselle crane )

名称(ヨミ)あねはづる
中分類ツル目
小分類ツル科
形態アオサギよりやや小さく、ツル科では最小とされる。ツルは白い印象があるが、本種は目の後ろにある飾り羽のみが白い。体の大半が淡い灰色で、頭から胸、翼の先と後、尾羽の両端が黒い。くちばしの根元は灰色で、先は黄色い。虹彩は暗い赤。
生息種類迷鳥
概要天城町在住、永田秋莉さんによって徳之島町尾母から伊仙町喜念へ向かう途中で撮影された。国内への渡来は非常に稀で、2021年7月の時点では奄美群島の記録は見つかっていない。

本種は高度5,000から8,000メートルの高硬度を飛び、ヒマラヤを越えることで有名なツル。上空はマイナス30~40℃にも達する。進化の途中で、ヒマラヤ山脈が次第に高くなっていき、繁殖のため過酷な高高度を飛ぶことが必要になったとされる。

※豆知識
もっとも超長距離を渡るのは、一年で北極圏から南極圏を往復するキョクアジサシ。30年以上生きることもあり、一生で地球と月を3往復に相当する距離を移動する。また、ヨーロッパアマツバメは、繁殖期以外は地上に降りず、10ヶ月飛行し続けるという。

【分布】
中央アジア、モンゴルやカザフスタンで繁殖し、インドや中東、アフリカ北東部などへ南下して越冬する。

【生態】
越冬地では、クロヅルと共に20,000羽を超える群れになり、春3~4月になると地域ごとに分かれて北上し、繁殖地へ向かう。越冬しているときは一見大きな群れに見えるが、地域ごとの社会的なグループを維持して行動しているという。繁殖は平地から産地の開けた草原で行われるが、巣が周囲から隠され、成鳥が周囲を見回して警戒できる草丈の場所を選ぶ。世界で最も過酷とされる渡りは秋、8月後半から9月にかけて、越冬地インドへ渡るグループである。ヒマラヤ越えの前に400羽以上の群れとなり、その中には生後4か月の幼鳥も含まれ、疲れたり、空腹などで死ぬ個体は少なくない。また、イヌワシに襲われることもあるという。

【島内の目撃情報】
前述の永田さんによる撮影後、伊仙町の面縄漁港にも飛来したという。
観察できる場所不明
関連動画https://drive.google.com/file/d/1_xLj2oJMxTrM2zuI6oHqeJ8hSRN-GG80/view?usp=sharing

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