ユリカモメ(成鳥冬羽、11月)

ユリカモメ ( Black-headed gull )

名称(ヨミ)ゆりかもめ
中分類チドリ目
小分類カモメ科
形態キジバトと同じくらいの、小柄なカモメ。夏羽では、頭が黒いので英名の由来となっている。和名でズグロカモメと呼ばれる別種のカモメも、同様に夏羽の頭が黒い。雌雄同色。冬羽では、全体に白く、目の後ろには黒い点があり、背面がいわゆるガルグレーと呼ばれる曇り空のような薄い灰色で、翼の先が黒い。また、翼をたたんだとき、尾が黒いように見える。島で見られる冬羽では、クチバシは鮮やかな赤で先が黒く、脚も赤い。ただし、幼鳥ではクチバシも足も黄色い。夏羽、冬羽ともズグロカモメによく似ているが、やや小柄で、クチバシが太短く黒いこと、脚が赤黒いことで見分けられる。
生息種類旅鳥、冬鳥
概要【分布】
ユーラシア大陸北部で広く繁殖し、冬はヨーロッパ南部やアフリカ大陸、中東、インド、東南アジア、東アジアなどに移動して越冬する。国内でも本州以南の河川や湖などに渡来する冬鳥。徳之島には、秋から春にかけて時折飛来する。

【生態】
国内ではセグロカモメと同様によく見られ、馴染みの種。東京湾岸にも多数渡来し、新交通システムの愛称としても親しまれている。島には時折飛来する程度。干潟を歩いて小型のエビやカニ、ゴカイ、魚などを捕食するが、パンなども食べる雑食性。島に飛来するのは冬羽で、ズグロカモメと見間違いやすい。季節風の方向などにより、風裏へ移動するため、長くても2週間程度しか留まらない。

【島内の目撃情報】
島へは1、2羽で飛来し、長居せず数日以内に渡去する。天城町内ではトリトリデッキ周辺や港川、徳之島町では亀津海岸で見られる。ほか、漁港や、湾屋川河口にある導流堤などのような、コンクリート施設や船のある場所に飛来して休む。トリトリデッキの周辺へは、主に11、12、4月に渡来している。なお、本種に似たズグロカモメの方が、飛来する頻度が高い。
観察できる場所トリトリデッキ周辺や比較的大きな河口、亀津海岸など

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