越冬中のチュウダイサギ(浅間、11月下旬)

チュウダイサギ ( Great white egret, Eastern great egret, White heron )

名称(ヨミ)ちゅうだいさぎ
中分類ペリカン目
小分類サギ科
形態夏羽も冬羽も白い、いわゆるシラサギの代表的な種。国内最大のアオサギやオオダイサギより、わずかに小さい。全身の羽毛が白く、背にはフワフワした飾り羽が生える。春先から夏に見られる固体はくちばしは黄色く先が黒いが、冬になると黄色のみになる。足はすねからかかとまでが黄色っぽい灰色か灰色、かかとから下は黒い。婚姻色になると、くちばしは黒く目元が黄緑や青緑になり、足のすねは赤みがかる。(鳥のかかとは、逆向きのひざのようなところのこと)

※オオダイサギとの差異
微妙に異なる大きさのほか、足は黒い。また、婚姻色になっても足は黒いままであるという。
生息種類冬鳥
概要※本種とオオダイサギは2010年現在では、国際鳥類学会議で別種の扱いとなっていたが、亜種扱いされることが多い。

【分布】
チュウダイサギ、オオダイサギはアジアからアフリカにかけて広く分布しており、見分けも困難なことから、分布域は判然としない。本種は主に、国内の九州以北で繁殖し、冬は南へ移動するとされる。奄美群島以南では冬鳥とされ、徳之島でも少数が越冬する。

【生態】
魚やエビ、昆虫、カエルやオタマジャクシなどを食べる肉食性。ゆっくり歩きながら、干潟や川岸、湿地帯などで餌を探す。基本的には冬鳥ながら夏にも見られるのは、未成熟か繁殖に参加しなかった越夏個体である。成熟には2年以上かかるとされる。

【島内の目撃情報】
河川、河口、干潟、徳之島ダムなどで見られ、少数は越夏するため、夏でも見られることがある。いわゆるシラサギ類の中で、島では最も渡来が多い。春先や8月以降に見られる、渡り途中の群れは、チュウダイサギとオオダイサギの混成となっている。
観察できる場所河川、河口、干潟、畑など

PageTop