アカハラ

アカハラ ( Brown-headed thrush, Brown thrush )

名称(ヨミ)あかはら
中分類スズメ目
小分類ヒタキ科
形態イソヒヨドリよりわずかに大きい。頭から体の上面は緑がかった褐色/オリーブ色で、目の周りに黄色いアリイングがあるが、あまり目立たない。アカハラの名の通り、胸から脇にかけて鮮やかな赤茶。腹から尻にかけて白い。下のくちばし基部が黄色い。雌雄がほぼ同色だが、雄は目の周りが黒っぽく、雌はやや淡色で、喉が白い個体が見られるが、白くない個体もいる。亜種オオアカハラは、アカハラより頭部が黒く、アイリングが目立ち、くちばしが太く長め。アカハラ、オオアカハラの雌どうしは、非常に見分けにくい。

※よく似たシロハラは、脇が薄い褐色であることで見分けられるが、周囲を警戒する際に頭を上げ、翼を下げる姿勢をとるため、脇が見えないことがあるので注意が必要。
生息種類冬鳥(渡鳥)
概要※昔は茶鶫(ちゃじない)=茶色のツグミと呼ばれていた。

【分布】
夏、本州中部以北で繁殖し、本州中部以西、台湾やフィリピン、中国南部へと南下し、越冬する。亜種オオアカハラはサハリン、千島列島で繁殖し、日本各地で越冬するとされる。徳之島では、いずれの亜種も少数が越冬するが、安定しない。

【生態】
シロハラよりやや開けた場所を好み、草深い土手や、その近くの畑、未舗装道路、草地などで採餌する。採餌中は細い声で「ツィィィィィィー」と鳴く。人間が近づいたり、警戒心が強く、人の接近を感じると、木の枝や、茂みの中へ逃げる。春秋の渡りや、越冬のため渡来し、主に地面や芝生で小さな昆虫や木の実などを採餌する雑食性。シロハラと似た場所で採餌するため、多数渡ってきた年は争いになる。また縄張り争いを避け、広い草地で採餌することがある。

【島内の目撃情報】
天城町総合運動公園の、植栽に近い芝生が見つけやすい。森林や林縁よりも、草深い場所やその近くの草地で見られる。時折、集落内の木々にも飛来する。ただし、警戒心が強いため、なかなか見つかりにくい。
観察できる場所主に天城町総合運動公園

PageTop