ツグミ(雄、成鳥)

ツグミ ( Dusky Thrush )

名称(ヨミ)つぐみ
中分類スズメ目
小分類ヒタキ科
形態イソヒヨドリよりわずかに大きい。雄は全体的に暗褐色と白のまだらで腹部はやや淡く、翼は赤茶、眉班と喉が白い。雌は全体的に褐色みがあり、やや淡い色合いで、特に翼の赤茶がくすむ。また、雌雄とも夏羽は、コントラストが強くなり、腹部のまだらも濃くなる。

※本種のメスと、ハチジョウツグミの若鳥の色合いが似る場合があり、さらに本種とハチジョウツグミの中間の種なども存在するとされ、見分けられない場合もあると考えられる。(5枚目の写真)
生息種類冬鳥(渡鳥)
概要※2020年の国際鳥類学会議で、ツグミとハチジョウツグミは亜種関係でなく別種として分離された。

【分布】
夏、シベリアで繁殖し、中国南部~東南アジアに南下して越冬する。国内にも全国に冬鳥として飛来し、徳之島でも春秋の渡りの時期に見られ、毎年ではないが越冬する。

【生態】
草地や開けた土の畑などで、昆虫やクモ、木の実や草の種子などを食べる雑食性。開けた場所で採餌している際、しばしば背伸びして周囲を警戒する。危険を感じると、近くの樹木に避難する。比較的よく声を出すが、カナにしづらいため差し控える。近縁種のシロハラも似たような声を出すことがあるが、慣れれば差は明確に分かる。越冬する/しない、越冬数にむらがあり、例えば2020年末~2021年3月ごろのように、冬場に内地の冷え込みが極端に厳しくなると、真冬に渡来し、越冬し始めることがある。

【島内の目撃情報】
徳之島空港、天城町総合運動公園やその周辺の草地や畑などで見られる。最も観察しやすいのは、総合運動公園の芝生のある場所である。人出の少ない朝などでは、遊具の周りでも見られる。
観察できる場所芝生や草地、土の露出した畑など

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