ツクシガモ(所作から、おそらく手前が雄、奥が雌)

ツクシガモ ( Common shelduck )

名称(ヨミ)つくしがも
中分類カモ目
小分類カモ科
形態ハシブトガラスと同程度のマガモより大きく、ガンとの間くらいある大型のカモ。国内で見られるカモにしては珍しく、雌雄同色ながら、雄は繁殖期になると赤いくちばしから続く額のこぶが大きくなる点で見分けられる。ただし島では冬に飛来するため、こぶはない。頭、肩から翼の後ろ半分、尾の先が黒く、首から腹にかけてネクタイ状の褐色の帯がある。その他の部分は白く、遠めにもメリハリのある体色をしている。足はピンク色。翼鏡*はない。

*翼鏡(よくきょう)は、翼の後方、内側にある色鮮やかな羽毛のことで、種によって異なるため、見分けに用いられる。
生息種類旅鳥
概要【分布】
バルト海沿岸、アジア中央部で繁殖する。冬は南下し、地中海沿岸、インド、中国東岸などで越冬する。国内では有明海で越冬している個体が多かったが、諫早湾の干拓以降、瀬戸内海沿岸で越冬数が増加している。徳之島には、少数が飛来する。

【生態】
秋冬の12月~1月、春の3月ごろに徳之島を渡りの中継地として利用する。食性はエビ・カニなどの甲殻類、貝類を食べる肉食性が強い雑食とされるものの、干潟ではオーサ/ヒトエグサを好んで食べている。

【島内の目撃情報】
町内では、徳之島空港周辺の干潟や、徳之島町・下久志などで時折見られる程度で、あまり長居はしない。2021年1~2月、内地が寒波で冷え込んだことに加え、干潟のヒトエグサが多産となり、初めて5羽が越冬した。
観察できる場所干潟、池、浅いダム、流れの緩やかな河口など

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