クバガサ

遺産名(ヨミ)クバガサ
資産概要・日よけ雨よけのカサ
・他に麦の穂を利用したムンゲガサ 藺を利用したイガサ 雨用にはチグガガサがある。
クバの葉製の笠は、今も広く用いられていて、北は奄美トカラから南は与那国波照間まで、まさに琉球全域で使用されている。これには、日笠と雨笠用の二様につくることがあり、日笠を薄く張るのに対し、雨笠は厚く張ってつくった。しかし、近年では作り分けることがなくなったようである。
奄美の徳之島のもので、輪が大きいうえに勾配が低い。直径四五センチに高さ一四センチである。骨組みは、三本の竹を組んで六本にし、その上から細いヒゴで渦巻状に張り、骨と接するところは藺草で結んでいる。骨組みのしかたはむしろ麦ワラ笠に似ている。

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